2009年5月8日金曜日

狩猟音楽祭に行ってきました


行ってきちゃいました、モンスターハンター5周年記念オーケストラコンサート狩猟音楽祭!

ゴールデンウィーク最後日である5月6日、場所は池袋の東京芸術劇場大ホール。
開演20分前にコンサートホールに入ると、既に大勢のお客さんが座っていました。
というか、約3分の2くらいの人はPSPを取り出して狩りに勤しんでいるという、一種独特の光景でしたw 

客層としては、20代から30代がメインといったところでしょうか。
意外にも?カップルが多く、中には女性の友達同士という人たちもちらほらと見受けられました。
カップルの人たちはきっと、モンハン好きの彼に「ねえ、たまにはクラシックなんてどう?」って感じで誘われて来てるんだろうなんて考えながら席に着くと、ほどなくして僕のとなりにも一組のカップルがやって来ました。
見た感じ至って普通のカップルなのですが、着席するなり5秒も経たない内に「さて、狩りますか」とPSPを取り出しおもむろに狩りを始めましたw
うーん、前言撤回。みんな筋金入りなんだろうな、きっと。

さて、肝心のコンサートですが、思っていた通りライブの演奏は感動でした!
一曲目は初代モンスターハンターのオープニングでもある「Monster Hunter」で、出だしの管楽器(トロンボーンか何か)のところで「おおっ!」と、ちょっと鳥肌でした。
あれです、森丘のステージでベースキャンプからエリア1に入ったところでながれるあの曲ですね。
そのまま聴き慣れた、例の壮大なフレーズへと移り、大迫力の演奏で一曲目が終わると割れんばかりの拍手が!なんか僕の周りの数人は感極まって、耳が痛くなるくらいの大音量で拍手してましたw

その後、司会の女性の人が指揮者の方と東京フィルハーモニーの紹介を行い、さらにカプコンの辻本プロデューサーが登場し挨拶していました。
進行としては司会者の女性と小嶋プランナーが曲の紹介を行い、曲の演奏が始まる、という流れで、時折藤岡ディレクターと音楽担当の小見山優子氏(トライではメインテーマ「生命ある者へ」を作曲)も交え、解説を行う場面もありました。
以下、プログラムにある曲順です。

- 第一部 -
「Monster Hunter」
「目覚め」
「眼光 - The Hunted -」「 Lioleus/咆哮」「Monoblos/真紅の角」
「動く霊峰」「勇者のためのマーチ」
「恵み深い人々の村」
「風に舞う黒い影〜クシャルダオラ〜」「炎国の王妃〜テオ・テスカトル&ナナ・テスカトリ〜」

- 第二部 -
「精霊へ歌う唄」(Ikukoさんの歌あり)
「ポッケ村のテーマ」
「牙を剥く轟竜/ディガレックス」「闇に走る赤い残光/ナルガクルガ」
「英雄の証」
「生命ある者へ」

第一部と二部の間ではトライの最新未公開映像も流れました。
アマゾンのような濁流でエイのようなモンスターが登場したのと、あといくつか新モンスターが登場していたような気がします。
既に公式サイトや雑誌でも紹介されているボルボロスと思われるモンスターとの戦闘シーンもあり、見た感じボルボロスは戦って楽しい感じのモンスターだなぁという印象を受けました。
11曲目の「生命ある者へ」は冒頭でも述べた通りトライのメインテーマなのですが、初代のメインテーマ「英雄の証」が、人の心を鼓舞するような高揚感のある曲なのに対し、このトライの曲はもっと静かな、というか少し悲しい感じのする曲です。

「英雄の証」が男性的な曲なのに対し、「生命ある者へ」は女性的な曲、といったところでしょうか。
藤岡ディレクターによれば、(ご存知の人も多いとおもいますが)トライではモンスターの生態がゲームの進行に影響を与えるような作りになっていることもあり、この「生命ある者へ」というタイトルがついたそうです。
それをふまえて聴くと、確かに自然の雄大さというか、母なる大地といったイメージを表現している曲だなぁと思います。
あ、ちなみに曲が気になる人はトライの公式サイトで公開されているプロモーションムービーのBGMとして流れているので参照してみてください。そういえばどのタイミングだったか忘れましたが、この曲はヨーロッパで収録したらしく、その様子を収録した映像も流れました。

さて、一通りすべての曲が終わると、指揮者の栗田氏が退場してしまいました。
「オーケストラでもアンコールってあるのかなぁ」と思っていたら、30秒もしないうちに栗田氏が再登場し、アンコールが始まりました。
曲は「可愛いアイルー」。
2ndGのアイルーキッチンで流れるあの曲です。
曲名が会場のスクリーンに表示されると、「おお、これが来たかw」といった感じでみんな意表を疲れた様子で、どっと笑いがおきました。曲自体はスィング/ビックバンド調にアレンジされていてとても良かったです。

曲が終わると栗田氏と奏者全員が挨拶して栗田氏が退場。
ああ、これで終わりか、と思っていたらまた30秒もしないうちに栗田氏再登場w
最後の最後で「狩人よ、前へ」が演奏されました。
僕は良く知らないのですが、おそらくdosのメインテーマ?のようです。
僕はよくこの曲をフロンティアオンラインのプロモーション映像で聴いていたので、僕の中ではフォロンティアのテーマ曲なのですが、まさか演奏されるとは思っていなかったのでちょっと感動しました。
実はこの曲、「英雄の証」と同じくらいお気に入りの曲なのです。

それにしても、やっぱりライブはいいですね。
ゲームで流れる曲も実際にオーケストラの収録ですが、こちらはスタジオ録音なので、想像するに何度も取り直しをして一番安定しているテイクを採用していると思うですが、うってかわってコンサートは一発勝負。
その場その場のノリでテンポや抑揚も変わるので、知っている曲でもとても新鮮に聴けました。

ちなみにコンサートの始まる前の放送で「このコンサートは録音/録画をしているため、携帯の電源は必ずお切りください」というような注意がされていたので、もしかするとこの録音がCDで発売されるかも?
僕的には、せっかくこれだけお金をかけたのだから、二次利用しない手はないと思うのですが、もし発売されたら必ず手に入れたいです。
生で聴いた演奏がCDで発売されるなんて、想像するとちょっと嬉しい。

期待してます、カプコンさん!